玲那の占い日記

２０００．８．３　　超ハイな彼女
困った事に、躁状態の人はあまり自覚症状がないらしい。
占いは迷ったときに行きたくなるものだから、年中決断がつきかねる
うつ状態の人はよく現れる。
でも、その場合は　まだ、私たちでも対処出来る。
その人の繰言を聞いてあげるだけでも、幾分明るい顔で帰る人も多い。

困るのはテンションの高い躁状態の人だ。
これは、難儀。
「あれはどう？これはどう？」が延々と続く。
「この人とは恋人になれる？」
「じゃあ、こっちは？」
「スチュワーデスになれる？」
「モデルは向いてる？」
「通訳はどう？」
「キムタクと相性いい？」
「女優になったら共演できるかな」・・・・ｅｔｃ
とどまるところをしらない。
脈絡のない話が思いつくまま延々と続く。
後ろで順番を待ってようがなんだろうが、全然気にしない。
そうして、たいていの鑑定士がへとへとになるのです。

私も今日はこんな彼女がいらして、疲れました。
電話で駅から店までの道順を３回も４回も尋ねて（しかも大声）
来店したや否や、またもや大声で
「ハア～疲れたあ。汗だくやあ。前にも来たことあんねんけど、忘れてなあ・・」
と誰も聞いてないのに延々と自分のペースで話し出します。
その時点で私は覚悟を決め、彼女とどう向き合うか？
私ができることはあるか、考えます。
でも、結局は無力なんです。
だって、自覚症状がない人に病気だって言っても、逆に怒り狂うだけだから・・
本当は、ここに来るより心療内科を紹介してあげたい。
その、ジレンマで彼女に圧倒されて私の一日は後悔となり終わりました。

　そんな彼女も月日がたつと　うつになるみたいで、多分３ヶ月ほどしたら、
借りてきた猫みたいに大人しくなってまたやってくる筈です。